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2023年04月03日更新
※写真はイメージで本文とは関係ありません
私のなかでは、大学卒業前の就活期から30歳を迎えるまで、職業の選択肢として常に『市役所の公務員』というものが心のどこかでありました。
行政職の公務員試験の出題内容は自治体により様々ですが、主に一般教養と専門科目の対策が求められます。もちろん、筆記試験通過後の論述試験、面接試験への対策も欠かせません。特に専門科目は、「行政・法律・経済」の内容で、理系出身の私としては馴染みが無く抵抗感すらありました。
新卒での就活の時、転職を考えていた時、20代を終えようとした時、公務員試験への挑戦という選択肢が頭をよぎるたび、「自分は理系出身だから」、「出身大学が大したところではないので採用されないだろうから」、「働きながら勉強するのは難しいから」、「石の上にも3年だから」、「30歳転職限界説」、「転職回数上限説」etc・・と、今思えばありとあらゆる言い訳を自分にしてきました。
そのようななかで、試験種によっては受験資格の年齢上限を超える30歳を迎える年となったとき、恐ろしいことに気がつきました。「あの時少しでも勉強しておけばよかった」と年齢上限を超えた後に後悔し続ける期間が人生の中でとてつもなく長いことです。35歳、40歳、50歳、現在定年とされる60歳となった自分が、市役所の職員を見るたびそのように後悔し続けるという、ある種の呪いのようなものが自分にまとわりつくことにひどい恐怖感を覚えました。もしかしたら一生後悔し続けていたかもしれません。
そこで、せめて何もしなかったという後悔だけはしないようにということで、その年の2月にこの塾に入塾しました。当初、私は高齢であることから浮いてしまうのではないかと思いましたが、教室に入ると年齢関係なく生徒たちどうしで互いに苦手科目を教えあったり、時に冗談を交えたりなど、暖かい空気に満ちあふれていました。なにより、先生はただ筆記試験の解き方を教えるのでなく、浅くも社会を経験している私としても学びとなった、社会人としての在り方、仕事に対する姿勢、人道を説くような本当の意味での"先生"といった先生であり、今後もお話を伺いたいです。
結果として、第一志望の市役所に内定を得ることができましたが、到底自分だけの力での合格は難しかったと思います。先生の教えや塾生の支えにより、なんとか合格できたといったところです。現在、来月4月の入職前にこのコメントを記入しながら、振り返っておりますが、「一生忘れられない一年」として心に残ったと感じます。この一年が今後の自分の自信としての背骨となり、この先の困難に対して気持ちを強く持てる原動力となるのだろうと確信しております。
この場をお借りして、改めて先生を始め、教室の同志の皆さんにお礼を申し上げるとともに、もしこれを読まれている私のような年齢や境遇の方に対して、動き始めるための一助となれば幸いです。
まずは、一歩踏み出してみましょう!やる気さえあれば先生がなんとかしてくれます!
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